アルカエオグロブス属Archaeoglobusアーキオグロバス属)は熱水噴出孔や油田鉱床などに生息する好熱、中性、偏性嫌気性の古細菌の一属。

主に嫌気条件で硫酸塩を還元(硫酸塩呼吸)する硫酸還元菌の一種であるが、本属は古細菌に属しており、古典的な硫酸還元菌(デルタプロテオバクテリア綱、サーモデスルフォバクテリア門、ニトロスピラ門などの真正細菌)の系統には属していない。メタン菌の系統に近接しており、極めて微弱ながらメタン生成能も備えている。

性質

形態は幅0.3-1μm程度の不定形の球菌、糖タンパク質より成る細胞壁(S層)を持つ。様々な環境ストレスによりバイオフィルムを形成する性質がある。

偏性嫌気性であり、分離源は原油中や熱水噴出孔からが多い。75-85°C、pH5-7付近でよく増殖する。多様な有機物を硫酸呼吸により代謝し従属栄養的に増殖するほか、水素を基質として化学合成独立栄養的にも増殖が可能。代謝の結果として硫化水素や硫化鉄を生産するため、原油関連施設でパイプの腐食や毒ガスによる被害、原油の劣化などを引き起こすことがある。

分類

A. fulgidus A. フルギドゥス

基準種。1988年に北海油田より発見されたが、沿岸の熱水噴出域にも生息する。生育範囲は60-95℃(至適生育温度は83℃)、pHは5.5-7.5(同pH6.5)。水素/二酸化炭素 硫酸塩で独立栄養的に増殖する。増殖に1-3.5%(同1.5%)の低濃度のNaClを要求する。0.6μm程のやや不定形な球菌で、1極の鞭毛を持つ。1997年に全ゲノムが解読され(DSM 4304株)、ゲノムサイズ217万8400塩基対、ORF2420と推定された。

A. infectus A. infectus

水曜海山海底熱水系から分離されたもの。酢酸を基質として従属栄養的に増殖する。至適増殖温度は70℃と、この属ではやや低い。

A. lithotrophicus A. リトトロピクス

石油鉱床中に生息。硫酸を還元。80℃付近でよく増殖。

A. profundus A. プロフンドゥス

深海の熱水鉱床中に生息。有機物を基質として、硫酸の他に亜硫酸、チオ硫酸などを還元して従属栄養的に増殖する。鞭毛は無い。生育範囲は65-90℃、82℃でよく増殖。

A. veneficus A. ウェネフィクス

深海の熱水鉱床中に生息。水素/二酸化炭素 チオ硫酸(または硫酸塩)などを還元して独立栄養的に増殖する。菌形は不定形球菌。生育温度は65-85℃(至適75-80℃)。生育pHは6.5-8.0(至適pH7.0)とこの属ではやや高い。

文献

学術論文
  • Klenk HP, et al. (1997). “The complete genome sequence of the hyperthermophilic, sulphate-reducing archaeon Archaeoglobus fulgidus”. Nature 390: 364-370.  [1]
  • Stetter, KO (1988). “Archaeoglobus fulgidus gen. nov., sp. nov. a new taxon of extremely thermophilic Archaebacteria”. Syst. Appl. Microbiol. 10: 172–173. 
外部リンク
  • NCBI webpage on Archaeoglobus. “NCBI taxonomy resources”. National Center for Biotechnology Information. 2007年12月4日閲覧。より.

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