アンドリュー・マーク・ヒーニー(Andrew Mark Heaney, 1991年6月5日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティ出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのピッツバーグ・パイレーツ所属。愛称はヒーンドッグ。
経歴
プロ入り前
2009年のMLBドラフト24巡目(全体739位)でタンパベイ・レイズから指名されたが、オクラホマ州立大学へ進学した。
プロ入りとマーリンズ時代
2012年のMLBドラフト1巡目(全体9位)でマイアミ・マーリンズから指名され、7月13日に契約。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで2試合に登板後、A級グリーンズボロ・グラスホッパーズへ昇格。A級グリーンズボロでは4試合に先発登板して1勝2敗、防御率4.95、21奪三振を記録した。
2013年はまずA 級ジュピター・ハンマーヘッズでプレーし、13試合に先発登板して5勝2敗、防御率0.88と好投した。8月にAA級ジャクソンビル・サンズへ昇格し、6試合に先発登板して4勝1敗、防御率2.94、23奪三振を記録した。
2014年はAA級ジャクソンビルで開幕を迎え、5月にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ昇格した。6月16日にマーリンズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、6月19日のニューヨーク・メッツ戦で先発起用されメジャーデビュー。6回を投げ、4安打1失点と好投したが、マーリンズ打線がザック・ウィーラーに完封され、メジャー初黒星を喫した。4試合に登板したが、0勝3敗、防御率6.53と結果を残せず、7月6日にAAA級ニューオーリンズへ降格した。登録枠が拡大された9月2日に再昇格した。昇格後はリリーフとして2試合に登板し、4.2回を無失点に抑え、シーズン最終登板となった9月26日のワシントン・ナショナルズ戦では先発に復帰したが、4回を投げ1本塁打を含む6安打、4失点と結果を残せないままシーズンを終えた。この年メジャーでは7試合(先発5試合)に登板して0勝3敗、防御率5.83、20奪三振を記録した。
エンゼルス時代
2014年12月10日にディー・ゴードン、ダン・ハレン、ミゲル・ロハスとのトレードで、エンリケ・ヘルナンデス、クリス・ハッチャー、オースティン・バーンズと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍したが、その数時間後にハウィー・ケンドリックとのトレードでロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した。
2015年9月10日、MLB選手としては史上初となる、自身の価値を株式市場にて売買する事が発表された。野球の方では、シーズン後半に先発ローテーションに定着し、18試合に先発登板して6勝4敗、防御率3.49、74奪三振を記録した。
2016年は1試合に先発登板し、6.0回を7安打、4失点という投球内容で敗戦投手になった。その後、肘の負傷が判明してトミー・ジョン手術を受ける羽目になり、そのままシーズン終了となった。
2018年6月5日、自身の27歳の誕生日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で自身初完投・初完封を達成、スコアは1-0で、1安打、1四球、4奪三振、116球という内容だった 。この年は自身初めて規定投球回に到達し、9勝10敗、防御率4.15、180奪三振などを記録した。
2020年1月10日に1年430万ドルで再契約に合意した。同年は自身初めて開幕投手を務め、オークランド・アスレチックスとの開幕戦で、4.2回を投げ、6奪三振で1失点を記録し勝ち負けつかずチームは3-7で敗北した。
ヤンキース時代
2021年7月30日にジャンソン・ジャンク、エルビス・ペゲーロとのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。ヤンキースでは先発投手とリリーフの両方経験したが、移籍後の防御率が7.32に落ち込むなど成績が振るわず、9月29日にマイナー契約となった。その後、10月5日にDFAとなり、8日にFAとなった。
ドジャース時代
2021年11月10日にロサンゼルス・ドジャースと850万ドルの1年契約を結んだ。
2022年オフの11月6日にFAとなった。
レンジャーズ時代
2022年12月6日にテキサス・レンジャーズと2年総額2500万ドルの契約を結んだ。
2023年4月10日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて、アメリカンリーグ記録に並ぶ9者連続奪三振を記録した。同年7月4日には父親リストに登録されたが、3日後に復帰した。同年は34試合に投げて初の二桁となる10勝、防御率4.15、151奪三振を記録した。
2024年も引き続き先発として起用された。この年は前年とは一転して前年を上回る159奪三振を記録した以外は、14敗を喫するなど自己最悪のシーズンとなった。オフの10月31日にFAとなった。
パイレーツ時代
2025年2月22日にピッツバーグ・パイレーツと、1年総額525万ドルで契約を結んだ。
選手としての特徴
平均92mph(約148.1km/h)のフォーシームが投球の約6割を占め、残りの4割はスイーパーとチェンジアップ。フォーシームの最速は、2017年に計測した96.2mph(約154.8km/h)。
詳細情報
年度別投手成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
ポストシーズン投手成績
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
- 2024年度シーズン終了時
表彰
- ルーキー・オブ・ザ・マンス:1回(2015年7月)
背番号
- 25(2014年)
- 28(2015年 - 2021年途中、2022年)
- 38(2021年途中 - 同年終了)
- 44(2023年 - 2024年)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 H
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Andrew Heaney stats MiLB.com (英語)
- Andrew Heaney (@Heandog8) - X(旧Twitter)
- Andrew Heaney (@heandog8) - Instagram




