マメダオシ(豆倒し、学名:Cuscuta australis)は、ヒルガオ科・ネナシカズラ属に分類される一年草の一種。ダイズによく寄生して枯らすことから、この名がある。

特徴

マメ科などの植物に寄生する一年生のつる植物。蔓は細くて黄色く、宿主植物に巻き付く。花序は短く、花冠が約2mmの小さな白い花をつける。花期は、7-10月である。花は柄がなくて数個を束生し、花冠は五裂する。 直径3mmの球形の蒴果をつけ、熟すと不規則に裂ける。

分布と生育環境

日本を含む東アジア、オーストラリアに分布する。海岸や陽当たりの良い草地に生える。

分類

日本には同属の種が5種あり、中ではネナシカズラがもっとも普通である。本種はこの種に比べて蔓が遙かに細く、その色が黄色いことで区別できる。ただし、クロネナシカズラやアメリカネナシカズラはその点では似ており、区別は花の細かい構造を見る必要がある。

保全状況評価

絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)

2007年以降の環境省レッドリストから絶滅危惧IA類に指定されている。

脚注

参考文献

  • 林 弥栄、平野隆久『野に咲く花』山と渓谷社〈山渓ハンディ図鑑〉、1989年、187頁。ISBN 978-4-635-07001-0。 
  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本III 合弁花類』,(1981),平凡社

外部リンク

  • マメダオシの写真

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花めぐり マメダオシ ネナシカズラ 兵庫県立 なか・やちよの森公園

8月

hanazukan

マメダオシ