シャーン・ブルック(英: Sian Brooke、 、1980年 - )は、スタッフォードシャー・リッチフィールド出身のイギリスの女優。『オール・アバウト・ジョージ』のローラ、『ケープ・ラス』のロリ、『SHERLOCK』のユーラス・ホームズなどの役柄で知られている。
日本では、ファーストネームをローマ字読みした「シアン・ブルック」表記も存在する。
幼少期と教育
ブルックは、シャーン・エリザベス・フィリップス(英: Sian Elizabeth Phillips)として、1980年にスタッフォードシャー・リッチフィールドで生まれた。ブルックの両親はウェールズ出身の警察官と教師で、彼女は3人きょうだいの末っ子である。彼女はウェールズ出身の女優シアン・フィリップスとの混同を避けるため芸名を使い始め、イングランド内戦の際にリッチフィールドに駐屯していた将軍の名前を取って「ブルック」とした。ブルックはリッチフィールドのフライアリー・スクールに進学した。11歳でリッチフィールド・ユース・シアター(英: The Lichfield Youth Theatre)に参加した後、ナショナル・ユース・シアターのメンバーとなり、続いて王立演劇学校 (RADA) に進学して2002年に卒業した。
俳優としてのキャリア
本格的な俳優デビューは、ジェイムズ・ガーニーの『ダイノトピア』シリーズを映像化した2002年のテレビドラマで、ブルックはクリスタ役を演じた。他にも『フロスト警部』や『ホテル・バビロン』、『ザ・フィクサー』などに出演している。『オール・アバウト・ジョージ』 (All About George) では主演のひとりであるローラ、『ケープ・ラス』ではロリ・マクーゼ(英: Lori Marcuse、)を演じた。ブルックは" Murder on the Homefront"、"A Pin to See the Peepshow" (en) 、"Dreaming in Africa" などのラジオドラマにも出演している。
ブルックは舞台演劇でも活躍している。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでは "Poor Beck"、『夏の夜の夢』、『リア王』、『ロミオとジュリエット』などに出演した。2008年7月から8月には、ジュード・ケリー監督で上演されたミュージカル『オズの魔法使い』(サウスバンク・センター)で主演のドロシー役を演じた。2011年にはロンドンのアルメイダ・シアターで、スティーヴン・ポリアコフの "My City"、ニール・ラビュートの "Reasons to be Pretty" に出演した。2015年8月から10月にかけては、バービカン・センターで上演された『ハムレット』に出演し、ベネディクト・カンバーバッチと共演してオフィーリア役を演じた。
2017年、ブルックはテレビドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』第4シリーズに出演し、ホームズ家の隠された妹ユーラスを演じた。シリーズ中ではユーラスが複数の人物に扮するが、オーディション時にはそれぞれ別の役と説明され、後から全て1役だったと明かされたという。『デイリー・テレグラフ』に第3話の評価記事を載せたマイケル・ホーガンは、役について「シャーン・ブルックをスターに仕立て上げた」と評した。同年には、シャノン・マシューズ誘拐事件を題材にしたBBCのミニシリーズ『ムーアサイド』に出演し、シェリダン・スミス、ジェンマ・ウィーランなどと共演している。
私生活
ブルックは既婚であり、配偶者との間に2人の子どもを儲けている。
フィルモグラフィ
映画
テレビ番組
舞台
脚注
注釈
出典
外部リンク
- Sian Brooke - オールムービー(英語)
- Sian Brooke - IMDb(英語)
- Sian Brooke Q&A - Sherlock - YouTube


