円通寺(えんつうじ)は、岡山県倉敷市西部の玉島にある曹洞宗の寺院。山号は補陀落山。本尊は聖観音菩薩。中国三十三観音霊場7番札所、山陽花の寺二十四か寺17番札所、備中国浅口三十三観音霊場一番札所、百八観音霊場第九番札所。
御詠歌:ひび一に まるいこころは えんつうじ みちびきたまえ ひとりゆくみち
歴史
この寺の創建年代等については不詳であるが、奈良時代の僧行基によって開かれたと伝えられる。江戸時代に入り元禄11年(1698年)に徳翁良高禅師によって再興されて円通庵と号した。正徳年間(1711年~1716年)現在の寺号となった。江戸時代後期には歌人としても知られる僧良寛(1758年 - 1831年)がこの寺で12年ほど修行している。
文化財
- 岡山県指定史跡
- 円通寺境内
- 岡山県指定名勝
- 円通寺公園 - 公園内にある「童と良寛」像は平田郷陽原作(オリジナルは熊本県立美術館蔵)
- 倉敷市指定文化財
- 青銅露座地蔵菩薩坐像
所在地
- 岡山県倉敷市玉島柏島451
アクセス
- JR新倉敷駅からバス「玉島中央町バス停」徒歩10分
隣の札所
- 中国三十三観音霊場
- 6 蓮台寺 -- 7 円通寺 -- 8 明王院
- 山陽花の寺二十四か寺
- 16 餘慶寺 -- 17 円通寺 -- 18 明王院
参考文献
- 岡山県高等学校教育研究会社会科部会歴史分科会/編 『新版 岡山県の歴史散歩』 山川出版社 1991年 137-138ページ
- 現地説明板
外部リンク
- 良寛修行の寺 円通寺
- 倉敷市教育委員会文化財保護課



